奈良県知事・山下真が、大立山まつりや平城京天平祭といった、地域の誇る伝統行事をぽんと廃止して、代わりに奈良公園でK-POPライブに約2.7億円をバンと投じる。正直、これを見て私は、「奈良らしさ」を踏みにじられたような違和感を覚えずにはいられない。
「ちとせ祝ぐ寿ぐまつり(大立山まつり)」は四天王像を使った地元職人の技、その魂が込もっていた。平城京天平祭も、奈良時代の風雅を伝える雅楽や行列が魅力だった。それらをひとまとめに「一定の目的を達成した」として廃止しちゃうって…税金80百万円近くをかけた作品はいったいどうなるの?制作に携わった職人たち、地元の誇り、全部切り捨てられた気がするんです。
一方、K-POP無料ライブの企画は「国際交流」や「若者支援」を掲げている。確かに、若い世代に生のアーティスト体験を届ける価値は否定しにくいでしょう。でも、その言い訳が、SNSで「お金のない日本の若者も大好きなK-POPアーティストに生で接することができ」って、どうですか?まるで若者が貧しいかのような表現に、思わず眉をひそめました 。
しかも、予算は2.7億円でしたが、県議会などの反発を受けて、結局は2,900万円規模に縮小されたそうです。内容もなら100年会館でのK-POPアーティスト3組+トロット歌手+学生パフォーマンスに…とはいえ、この調整の裏には「急ごしらえすぎ」の批判が透けて見えて、計画性のなさが際立ちます。xのフォロワーが数百人規模のバンドも出る予定です。そこまでしても中止にせずに実施する特別な事情でもあるのではないかと考えてしまいます。
この政策転換、ただの文化交流じゃなくて、奈良ブランドの劣化を促す架け橋じゃないか。私は知事のそのやり方に、強い違和感を感じる。ひとりのジャーナリストとして、それをしっかり言い切っておきたい!地元の伝統文化は奈良の宝です。税金をかけるなら、まずはその誇りを守る努力を優先すべきではないのか。
またなぜK-POPにこだわりを持っているのか、ただの無類のK-POP好きであることを祈るばかりです。