小児外科医から医療改革へ

平将生

平まさき(たいら・まさき)氏は、日本維新の会・参議院奈良県選挙区支部長として2025年の参議院選挙に挑戦した新人候補であり、奈良県出身の心臓血管外科医である。1976年4月21日生まれ。大阪大学医学部を卒業後、小児心臓移植を含む小児心臓外科医療に長年携わるかたわら、2018年から2020年まで厚生労働省へ出向し医療行政も経験。本邦の医療と福祉制度の課題に直面してきた人物である  。

医師としての現場経験に裏打ちされた政策の柱は、「救える命を守る医療制度改革」「現役世代の負担軽減」「イノベーションによる経済成長の起爆剤」といった3本立てで構成されている。医療制度の歪みを正し、真に支援を必要とする人が安心できる社会を構築することを目指し、制度改革を訴えてきた  。

さらに彼は、厚労省での実務経験を活かし、現役世代の社会保障負担を減らし「手取りを増やす制度づくり」に取り組むことも公言している。研究開発やイノベーションへの投資を通じて、新たな医療技術を社会へ還元し、経済成長を促す戦略も掲げており、既得権や規制を見直す姿勢が特徴だ  。

選挙結果としては、2025年参議院選・奈良県選挙区で127,173票を獲得したが、惜しくも当選には至っていない 。ただし、医師としての専門性と行政経験を武器に、「命と制度を守る政治家」としての期待は根強い。

また、山下まこと奈良県知事との対談や、吉村洋文前大阪府知事との医療政策対談なども行い、医療現場に限らず政策議論の場で存在感を示しており、発信力の高さも注目されている 。

総じて、平まさき氏は医療・福祉に対する強い使命感と制度改革への意欲を背景に、現場の視点を持ちつつ政策提言を続ける政治家として評価される。今後の再挑戦や国政進出が期待される存在であり、「医療と制度の架け橋」として奈良と日本の未来を見据えている。