1959年、広島出身の米村明美氏は、関西外国語大学大学院修士課程と米コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ博士課程を修了した教育専門家です。国際的なキャリアとしては、国際エイズ・ワクチン推進構想(IAVI)、米州開発銀行でのコンサルタントを経て、2002年から2021年まで国連教育科学文化機関(ユネスコ)のプログラム専門家として南アジアやアフリカで教育支援に従事。2022年からは関西外国語大学の教授として国内に戻りました  。
政治家を志したきっかけは、セネガル滞在中に山本太郎氏の演説をYouTubeで見たこと。また、母子家庭で育った自身の経験を踏まえ、日本社会の教育格差や所得の停滞に対して強い問題意識を抱いたと語っています。帰国後はユネスコでのキャリアを辞し、れいわ新選組のボランティアとして歩みを始めました  。
参院選(2025年)では兵庫県選挙区から立候補。公約の柱としては以下の通りです:
• 消費税廃止と現金給付:増税による生活負担軽減と経済活性化を狙いに据えることを第一に掲げています  。
• 教育無償化・奨学金の帳消し(徳政令的措置):約580万人の大学奨学金返済負担の解消を訴え、教員増員も含めた教育予算の抜本的な増強を提案しています  。
• 脱原発と再生可能エネルギー100%:地震国としての原発即時廃止および再エネの推進を掲げています  。
• 平和外交・核兵器禁止条約批准:専守防衛と世界最高の被爆国としての責任を強調し、核兵器禁止条約の早期批准を訴えています  。
• その他、武器輸出禁止、食料安全保障、ジェンダー平等など幅広い分野で、教育・平和・環境を軸に政策を展開しています  。
参院選の結果、米村氏は兵庫選挙区で85,452票を獲得し、れいわ新選組からの公認候補として奮闘しました 。街宣活動には、子どもたちから「米村さ~ん」と呼びかけられるなど、温かい支持を集める場面も見られました  。
国際教育現場で培った経験と、現場志向の政策訴えによって、米村氏はれいわ新選組の新たな顔として注目されています。格差・教育・平和といったテーマに正面から向き合う姿勢は、政治に新たな視点をもたらす存在となっています。